マンションのリフォーム・リノベーション
一戸建住宅ではなくマンションのリフォーム(リノベーション)についてです。
数十年生活する住宅は、建売住宅でも注文住宅でもマンションやアパートみたいな 集合住宅でも、定期的にリフォームをしなければあちらこちらが壊れたり穴が空いて しまったりへこんだりと不具合がどんどん発生してきます。 壊れてから修理すればいいじゃない、という考え方は危険で、それでは本体の寿命を 蝕んでしまうため早めにメンテナンスをしないといけないのです。 ちなみに、最近よくリノベーションという言葉を耳にしますが、リフォームとほぼ同義として使われていることが多いようです。 厳密にいえば違いはあるのですが、簡単に説明するならば、リフォーム=元の状態に直す、リノベーション=性能をさらに良くする、といったところです。 工事の規模でいうと、リフォームはシステムキッチンやユニットバスの取替、壁紙の貼替など。リノベーションは部屋の間取り自体を変えたり、水道などの配管変更といった 大掛かりな工事になります。とは言え、一般的には同じ意味として使ってもあまり差し支えはないでしょう。
共有部分と専有部分
大きなリフォームでは専有部分と共有部分も考えに入れてください。
マンションの大規模修繕では個人宅の専有部分だけでなく、住民みんなの共有部分 までの範囲が対象に含まれることが多々あります。 具体的な場所でいうと、1階のロビーや廊下、屋上などとそこにある設備なんかが 住民みんなに共有されていることになります。 自分が所有しているところだけでの範囲ならリフォームもそんなに大変ではない かもしれませんが、その作業で共有部分を一時的に使用不可な状況にしたり通行止め にしなければならない場合は許可無く勝手に行うことはできません。
プロの発想
ユーザーである住民の意見を反映させてくれるのがプロの業者です。
住宅のリフォームは経験豊かな住民は少ないので、家族間で話し合いをしても 住民同士で会議を開催してもそんなにいいアイデアはでてきません。 こうなったら便利だよね、こうしたら使いやすいよね、といった要望ならいくら でも湧き出てくるでしょうが、費用を考えると実装可能かどうかは別の問題になり 素人が集まって話し合ってもそれが有意義な会議になるとはかぎりません。 頼りになるのはなんといっても専門の業者ですので、いつ頃どこをリフォームを したいか見えてきたら一度現場を見にきてもらいましょう。
いざリフォーム
騒がしくなりそうですから上下左右のお宅には挨拶を。
見積もりに納得して契約が済んだらいよいよ工事が始まりますが、集合住宅での リフォームは隣のお宅に迷惑をかけたり騒音で下の階の住民の平穏な暮らしを 邪魔することになりそうですので、挨拶に伺って簡単に説明をしておかないと 不快な気持ちにさせてしまうおそれがあります。リノベーションの場合は工事も大規模になりますのでさらに気を配ったほうがいいでしょう。 建物内全てのお宅を訪問する必要はありませんが、隣接している部屋の所有者の ところには最低限顔をだすべきでしょう。